ベトナム生鮮市場
ベトナムの生鮮市場をうろつく。嫁さんに指摘されて「ハッ」としたことがある。
これだけ鮮魚や生肉が並べられていても生臭さを殆ど感じない。生ものを並べればどうしても腐臭は感じてしまうものだが。
歩いていると、脇のおばちゃんが手網の中の塊を掴み、突如地面に投げつけ始めた。驚いて目を凝らすと肥え太った蛙である。気絶させているのか、殺しているのか。よほど飛び回るほどに新鮮なのだろう。
なんとも行儀良く並んでいる蟹達。足を縛られてもいないので死んでいるのかと思って顔を近づけると目がぴょこりと立ち上がった。よいのか、それで。そのまま行儀良く並んでいても買われて焼くなる煮るなりされて食われるだけだが。縛られるぐらいならじっとしているほうがましだという諦めの境地だろうか。
謎の貝。調理した品にお目にかかることは無かった。蛤のワイン蒸を食べたが、これもムール貝のワイン蒸同様、美味だった。
脳味噌。山羊だろうか、牛だろうか、豚だろうか。脳味噌だけ見てももとの動物すらわからない。これはスープや煮込みになるのだろうか。
商品の回転が良いのだろう。生きている魚介類も多いものだから腐臭も少ない。これだけ新鮮な品々が集まること、生臭さを殆ど感じさせないほどに周辺を清潔に管理していることに偉く感心した。それにしても蝿も少ない。不思議だ。
NamPhan
旨い。旨い。旨い。連呼しながら嫁さんと食い倒れ旅行。
もっと早く腹が空けばよいのに。そんなことあまりフィリピンでは思わなかったな。美味しいものを食べることが我等が夫婦にとっての幸せの一類型であるようだ。
フランス統治下の建物だろうか。瀟洒な3階建ての洋館を改装した正統派なベトナム料理レストラン。地球の歩き方にも載っていない穴場である。
ソフトシェルクラブの唐揚げをメニューに見つけたので、今は旬かと給仕に聞く。
小生「ソフトシェルクラブはシーズンか?」
給仕「ううーん、ソフトシェルクラブはシーフードです」
小生「そのシーフードは今がシーズンか?」
給仕「シー ズン? これはシー フードです」
全く噛みあわない会話をした後、迷いながらも頼んでみたが予想以上に旨かった。旬だと解釈した。
写真を撮る間もなく食べてしまった緑色の炒飯。これは一番のお勧めだ。
茸と青野菜の炒め物も良い。これなんぞは中華料理の影響が色濃い。
焼きバナナのケーキも甘すぎず、軽すぎず。蒸バナナにココナツクリームソースをかけて食べる一品も気に入った。
全く持って外れが無い。こんな高級店で腹一杯食べて一人2000円ほど。いや、ベトナムはグルメ天国だ。
インターコンチネンタル ホテル
ホテルでもバスルームはベッドとバスが直結したキンキー構造であった。扉を開けるとそこにはバスタブ。こういうのが最近の流行なのだろうか。湿気が不快の原因である日本では、風呂の湿気が寝室に及ぶような構造など考えられまい。
シンプルでスタイリッシュなワークデスクが備え付けられている。全エリア無料無線LANというのもありがたい。
こちらにもアイポッドステーションが備え付けられている。
朝食込みで1万円強。すぐ階下にはショッピングモールが併設され、大聖堂、郵便局、ドンコイ通りなど主要観光地も徒歩圏内。
ルームサービスも値段はフォーが一杯10ドルと高いものの、味はどれも外れがなかった。この水準の食事をビュッフェスタイルで味わえる朝食も価値がある。
インターコンチネンタル サービスアパートメント
ベトナム支店の手違いで、通されたのはインターコンチネンタルのホテルではなくサービスアパートメント。
昨年できたばかりの真新しい設備。高級新品なアイランド式のキッチンに6人がけのダイニングテーブル。
リビングスペースにはシアターシステム、空気清浄機。ただ、この手のサービスアパートメントでリビングスペースでくつろぐことなんて殆どない。ベッドの上でごろごろする居心地の良さにかなうもの無し。
バススペースはなぜかベッドと透明なガラスで仕切られているだけ。フィリピン人の同僚はキンキー、キンキーとはしゃいでいた。ベッドからバスルームが見えても一人しかいないとまるで意味がない。いや、風呂に入りながらテレビが見れる。なかなか便利。
いやはや、ホテルの2.5倍も宿泊費がする。手違いで初日はここに泊まらざるをえなかったが翌日は断腸の思いでチーム全員をホテルに移してもらうようお願いした。