ベトぬいぐるみ


なんだか知らんが、いろんな種類の縫いぐるみを見かける。華やかな色彩のものから、古色の出た布切れなんぞをつかった味わいのあるものまで多種多様。今までは視界に入っても気に留めない類のものだったが、最近は気になる。

噛み心地はどうだろうか。

丈夫に縫われているだろうか。

部品が取れても危険はないだろうか。

そう。マンゴーへの献上品としてだ。龍の縫いぐるみを買い求めた。





ベトナム生鮮市場

ベトナムの生鮮市場をうろつく。嫁さんに指摘されて「ハッ」としたことがある。

これだけ鮮魚や生肉が並べられていても生臭さを殆ど感じない。生ものを並べればどうしても腐臭は感じてしまうものだが。

歩いていると、脇のおばちゃんが手網の中の塊を掴み、突如地面に投げつけ始めた。驚いて目を凝らすと肥え太った蛙である。気絶させているのか、殺しているのか。よほど飛び回るほどに新鮮なのだろう。

なんとも行儀良く並んでいる蟹達。足を縛られてもいないので死んでいるのかと思って顔を近づけると目がぴょこりと立ち上がった。よいのか、それで。そのまま行儀良く並んでいても買われて焼くなる煮るなりされて食われるだけだが。縛られるぐらいならじっとしているほうがましだという諦めの境地だろうか。

謎の貝。調理した品にお目にかかることは無かった。蛤のワイン蒸を食べたが、これもムール貝のワイン蒸同様、美味だった。

脳味噌。山羊だろうか、牛だろうか、豚だろうか。脳味噌だけ見てももとの動物すらわからない。これはスープや煮込みになるのだろうか。

蜂の巣。造形が美しい。鮮度が良いのは言うまでも無く。

商品の回転が良いのだろう。生きている魚介類も多いものだから腐臭も少ない。これだけ新鮮な品々が集まること、生臭さを殆ど感じさせないほどに周辺を清潔に管理していることに偉く感心した。それにしても蝿も少ない。不思議だ。

ベト犬

サイゴンの街には犬が多い。あちらにも、こちらにも。

狂犬病予防ワクチンを受けていない犬も多いので迂闊に手は出せない。

小さかろうと、狂犬病という毒を持ってる可能性さえあれば、こんなチンチクリンでも立派な番犬となる。昼時だからか、雑貨屋店内には人がいなかった。かわりに入り口には険しい顔つきでドアマットの上に置かれた肉を食べる犬が一匹、留守を守る。腹立つ顔だ。


こんなに挑発されているのに腹も撫でられないとは慙愧に耐えない。

野良チワワ。間抜けな愛くるしい視線を向けてくる。

NamPhan

旨い。旨い。旨い。連呼しながら嫁さんと食い倒れ旅行。

もっと早く腹が空けばよいのに。そんなことあまりフィリピンでは思わなかったな。美味しいものを食べることが我等が夫婦にとっての幸せの一類型であるようだ。

フランス統治下の建物だろうか。瀟洒な3階建ての洋館を改装した正統派なベトナム料理レストラン。地球の歩き方にも載っていない穴場である。

ソフトシェルクラブの唐揚げをメニューに見つけたので、今は旬かと給仕に聞く。
小生「ソフトシェルクラブはシーズンか?」
給仕「ううーん、ソフトシェルクラブはシーフードです」
小生「そのシーフードは今がシーズンか?」
給仕「シー ズン? これはシー フードです」
全く噛みあわない会話をした後、迷いながらも頼んでみたが予想以上に旨かった。旬だと解釈した。

写真を撮る間もなく食べてしまった緑色の炒飯。これは一番のお勧めだ。

茸と青野菜の炒め物も良い。これなんぞは中華料理の影響が色濃い。

焼きバナナのケーキも甘すぎず、軽すぎず。蒸バナナにココナツクリームソースをかけて食べる一品も気に入った。

全く持って外れが無い。こんな高級店で腹一杯食べて一人2000円ほど。いや、ベトナムはグルメ天国だ。

インターコンチネンタル ホテル

ホテル側に移ってみたものの、設備の豪華さは遜色無し。

ホテルでもバスルームはベッドとバスが直結したキンキー構造であった。扉を開けるとそこにはバスタブ。こういうのが最近の流行なのだろうか。湿気が不快の原因である日本では、風呂の湿気が寝室に及ぶような構造など考えられまい。


シンプルでスタイリッシュなワークデスクが備え付けられている。全エリア無料無線LANというのもありがたい。

こちらにもアイポッドステーションが備え付けられている。

朝食込みで1万円強。すぐ階下にはショッピングモールが併設され、大聖堂、郵便局、ドンコイ通りなど主要観光地も徒歩圏内。

ルームサービスも値段はフォーが一杯10ドルと高いものの、味はどれも外れがなかった。この水準の食事をビュッフェスタイルで味わえる朝食も価値がある。

このコストパフォーマンスの高さは恐れ入る。マジェスティックルネッサンスなんぞよりも遥かに良い。

インターコンチネンタル サービスアパートメント

ベトナム支店の手違いで、通されたのはインターコンチネンタルのホテルではなくサービスアパートメント。

昨年できたばかりの真新しい設備。高級新品なアイランド式のキッチンに6人がけのダイニングテーブル。


リビングスペースにはシアターシステム、空気清浄機。ただ、この手のサービスアパートメントでリビングスペースでくつろぐことなんて殆どない。ベッドの上でごろごろする居心地の良さにかなうもの無し。

ススペースはなぜかベッドと透明なガラスで仕切られているだけ。フィリピン人の同僚はキンキー、キンキーとはしゃいでいた。ベッドからバスルームが見えても一人しかいないとまるで意味がない。いや、風呂に入りながらテレビが見れる。なかなか便利。

窓からは高級ショッピングセンターの夜景が見える。

眼窩にはサイゴンの街中に浮かぶプールとジャグジー

いやはや、ホテルの2.5倍も宿泊費がする。手違いで初日はここに泊まらざるをえなかったが翌日は断腸の思いでチーム全員をホテルに移してもらうようお願いした。

最後の監査 ベトナム

これで監査も最後。

いやあ、行ってみたかったんだ、ベトナム
幸いにもベトナムが社内で重要市場に位置づけられ、大義名分が立ったものだから迷わずベトナム監査を組んだ。折角なら公私共に行く意義が深い目的地を選びたいものだ。

最近はエストニアラトビア、インド、ベトナムと未知の国を訪れることができてなんとも嬉しい。