家具

ようやく待ちに待った家具が届いた。キングサイズベッド、TV台とソファーテーブル。

キングサイズベッドは大きすぎるので部屋の中で組み立ててくれた。頑丈そうなベッドである。マットがいささか嵩が高すぎるのは正直失敗した。フロアーベッドなのだからマットも薄いものにするべきであった。しかしそんな規格外の特殊なマットを探すとマニラではいつ買えるのかもわからない。結局は仕方がなかったのかも知れぬ。そんなわけでマスターベッドルームがベッドで埋まった。

ソファーテーブルが一番楽しみにしていたのだが、ガラスを嵌めると今度は取りはずせない。寸法が合っておらず、ガラスが若干大きすぎるのだ。配達員がドライバーで強引に開けたものだから天板に凹み傷が出来た。そしてテーブルも水平では無いのでガタガタするのである。これでは受け取れませんよ。

SMや他の安い家具屋で買ったものなら仕方ないとも思うが、高級感を売りにしているこの店で16,000Phpもしたわけで、その上1ヶ月待たされてこれでは承知できませぬ。出荷前検品という製造業として基本的なことができていない。オーダー家具ならば全数検品が当たり前だろう。店の品質に対する信頼に関わる問題である。

若干話は変わるが、美容師の友人が、衣服の雑誌取材でもフィリピンでは発売してから現品を使って撮影をすると言っていた。印刷出版されるのは2,3ヶ月後なので、雑誌を見て読者が品を買い求める時には商品がなくなっていることが多い。本来なら発売前の品を使って数ヶ月早めに撮影をし、消費者が雑誌を読むタイミングを品の販売時期にかぶせて販促と購買を繋げるべきなのだ。さもなくば記事に店や商品のクレジットを入れてもさほど意味が無い。

家具の件、配達員は一生懸命対応してくれたのがわかる。しかし配達したものが検品済みの良品でなければ意味が無い。残念ながら、プロセス不在の努力は不毛だ。

配達員に怒るべきことでもないので、淡々と修理調整を依頼してお帰り願った。


上図のように、マニラにいながらちょっぴり和モダンを嗜好してみた。やはり4畳半とはいえ井草マットの上でごろごろするのは気持ちが良い。ソファからテレビまでも丁度良い位置に収まった。200円で買った提灯にランプを入れてフロアスタンドにしたいのだが、ランプ部分だけというのがなかなか見つからない。

住居の快適さ、一歩前進。