プレジデンシーとリスク

欧州、南米、北米、亜細亜の内部監査の課長以上40人が集まって会議。GlobalCompanyなのだなあと感じる。そして北米がやはり本社なのだと。

法務部の上層役員に最近加わった女性がプレゼンテーションを行っていたのだが、ワシントンの有力女性100人にも選ばれた議員弁護士だそうだ。

  • ブッシュ政権時代はNoChildLeftBehind、MedicalDrugCareや軍事などの分野で支出が増えたが、小さな政府を志向する民主党政権により事態は反転する可能性が高い。
  • 立法提案は民主党が多く、その民主党議席を伸ばしたことにより、新たな法令が通りやすくなる。
  • 新しく獲得した議席の多くは保守的な州であること。
  • 金融業への規制、幹部役員の報酬などで規制が増える恐れがある。
  • 一部で労働組合を背景にした法令や自由貿易を減速させる法令が増す恐れがある。

上記はなかなか新鮮な視点だった。他にも社内外から人が招かれており、興味深い話が聞けた。

変化とリスクに対応していかないといけないと改めて思う。米国の政治情勢の変化に加えて、やはり大きいのは金融恐慌に端を発した信用リスク。大雑把に噛み砕くと、顧客の支払い能力の低下、原料供給業者の倒産による製造リスク、翻弄された価格戦略に潜む独禁法や税務リスク、為替差損と景気減退で事業目的が達成困難となる中で高まる不正や横領のリスクなどであるが、それらをもっと細かく実査レベルまで噛み砕いていかないといけない。

変化は刺激だ。