金曜日

仕事を終え、ようやくの金曜日なので地下鉄に乗って大学街に繰り出す。安くて旨い韓国焼肉に皆でがっついた。どうやら韓国の高級焼肉よりも庶民的な焼肉のほうが赤身で旨いように思う。高級店の高級カルビは脂っこいだけでどこもイマイチであった。日本同様、高級=霜差しという価値観なのだろうか。その後はチームの皆とバーを2,3件梯子して飲んだくれた。

深夜遅くホテルの戻って眠れずにふと考えた。
自分の実力って何なのだろうか。そして自分は何に秀でた人になりたいのか。

彼に頼めば一番安心。そう頼られる紛争調停人。
既存の概念を打ち壊して新機軸を打ちたて続ける画家。
この値段でこの味は他の誰にも出せない料理人。
常に時勢を読み流行を仕掛けられるバイヤー。

彼に仕事を任せれば卒なくこなすってな単なる優秀な従業員ではつまらんわなあ。幅広いことを学べるから良いだとか、常に学んでいたいなんて意見も聞くけれども、達成したい目標があってそれに近づけているかが自分には重要なのだよ。無目的で乱雑な学習で終わる人生では面白くない。事業収益分析も会計も内部統制もマルチにできる財務ってのが自分の目指すものには思えぬのよな。それらスキルを使ってどんなビジネスをどうしたいのかに拘りが持てなければ単なる食い扶持稼ぎの労働者だ。