人間の鼻腔内の嗅覚細胞が500万個しかないのに対し、犬の鼻腔内には1〜2億個もの嗅覚細胞があり、空気中の臭気によってより強い刺激を受けるような仕組みになっているらしい。しかしその為には鼻が濡れて粘液によって臭いの成分粒子が吸着しやすくなっている必要がある。そのため、活動している間は常に鼻が湿り、寝ている間は臭いの情報はさほど必要ないので乾くようになっているそうな。また、活動中は、鼻の水分を蒸発させて、体温を下げる役割をも担っているとのこと。

犬が自分の鼻を下でぺろりと舐めるのはひとつのカーミングシグナルでもあるらしい。「無用な争いや危機を回避したり自分の意思を伝えるための体を使った表現」だと言われる。マンゴーは悪戯の最中にいつも舐めている気がするが。 

そんなわけでマンゴーの鼻はいつも濡れている。以前、三田牛肉を買ったときに一頭一頭の固体識別番号と鼻紋が印刷された証明書が同封されていた。牛の鼻紋は同じものが二つとして無いらしい。犬も鼻紋で識別できるのだろうか。