花束


久しぶりにマーケットマーケットに行った。日本人駐在員奥様方の間では「マケマケ」と略されるらしい。エドサジャングリラが「エドシャン」ならマカティシャングリラが「マカシャン」か。
ハイストリートからセレンドラを越え、マーケットマーケットに近づくにつれて人は混んで来る。店の価格帯も下がってくる。75ペソショップからスーパーなど雑多な店が揃う。高級店から比較的庶民的な店まで徒歩圏内に連なっているのでコンドミニアムの工事騒音がなくなればセレンドラはとても便利で快適な住まいなのだろう。
名前に反して、ここの市場に売られている野菜果物はランドマークなんかよりも高い。しかし甘味の強いポメロや焼き栗などここならではのものもある。今回、買ったのは生花。

もちろん一束100ペソやらもっと安いところはいくらでもある。しかしここのはそれらよりも傍目で見ても鮮度が良くて立派な華が売られている。グリーンヒルズでも花束一つ2000ペソなど非常に高価で大輪の華が売られていたが、ここの品揃えは花束一つ500ペソ前後が主流。
日本の市場価格と比べれば何千円もしそうな花束が1000円。もちろん数日でしおれる花ごときに1000円も払うのはフィリピンの物価に照らせば5000円相当、あるいはそれ以上なのではあるが。

日本の花屋のように切り口をスポンジで包んでくれたり一本一本プラスチックの水入り容器をはめてくれるようなことは無い。そこそこに急いで家の花瓶に投げ入れんとな。華のある食卓なんてのも悪くない。ちと財布の紐が緩みっぱなしの週末ではあるが。