根付

NHK美の壷で日本の根付が取り上げられていた。http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20060609.html日本伝統のキーホルダーと例えていた。キーホルダーと呼ぶには大層技巧的で見事だが。数センチの片に掘り込まれた世界観。伝統的な意匠から、童話モチーフなど遊び心に富んでいて観ていて楽しい。

ちなみに根付ファンの中では根付の「なれ」というものが重要らしい。手で何年も触られて磨り減り艶の出た状態を指すらしい。

東京にある根付専門店によれば2,3万円から100万円するものもあるらしい。根付職人がひとつを彫り上げるのに1ヶ月もかかるというので、なるほどそれぐらい値が張るのかもしれない。

実は我が家にも根付がある。縁起物の蛙の根付けなのだが、ひとつがギター弾き、ひとつが横綱である。

実はこれ、香港でひとつ数百円で買った安物である。それでもこんな小さい木片に細工がされているので500円のキーホルダーと比べたら遥かに良いと感じる。実は京都の骨董市や弘法市なんかで売られている根付は殆ど中国で作られた物らしい。なにせ、香港の店の主が一部は香港に持ってきて残りは日本で捌くと言っていたのだから。まあ、フェイクと呼ばれようと気に入れば別に真贋はどうでもよいのだけれども。http://www5d.biglobe.ne.jp/~mystudy/kikite/uragallery/ura3/uragallery3.html

こういうのフィリピン人は作らないものか。一般論としてフィリピン人の手先は器用なんだろうか。作って売ってたら、出来が良ければ買うのに。