着想

従業員写真講習

フォトジェニックな舞台の多いホテルだから、思わずあちらこちらで写真を撮りたくなる。当然、家族とのフィリピンでの優雅な一時の思い出を写真に残したくもなる。そんな時は従業員を探して撮ってもらう。 自分が思い描いた情景通りに撮ってくれた時には嬉し…

和風照明愛

黒い鉄製の縁に乳白色のガラスシェード。このシンプルだけど柔らかい曲線が好きだ。 部屋に置くなら間違っても蕎麦屋にあるようなぼんぼり照明なんかではなく、こういうシンプルだが雰囲気が締まるものにしたい。マニラの家の照明を全て置き換えたい。 意匠…

瓦愛

前日、京都で割烹料亭の後も梯子して飲んだので当然京都から帰れず。友人の禅寺に転がり込ませて頂いた。冬の京都はキンキンと手足に響く刺すような寒さだが、床は毛布が厚く敷かれており温い。紙の障子戸を挟んで向こう側は外なので室内の空気も当然冷たい…

敦煌-日曜日に、やっさん

親しみを込めて、井上靖をこう呼ばしてもらおう。勝手に。日曜日に井上靖は読むべきでは無いな。 相変わらずスケールの大きな小説を描く。「天平の甍」でも「敦煌」でも、普遍の真理が記されたはずの仏教経典は儚く無残に散逸する。生涯をかけて仏教に関わっ…

蠅取り

小生の住んでいるコンドミニアムの高層階では蚊よりも蠅のほうが煩わしい。どこから入ってくるのか分からないが小さいミバエにブンブンと飛ばれると鬱陶しい。嫁さんがどこからか蠅取りの知恵を仕入れてきたので、蚊取り線香置きを転用してみた。 プラスチッ…

米国の日曜大工

米国人に嫁いだ神戸駐在時の日本人の友人が奇遇にも小生の勤める会社の本社のある都市に住んでいるので、お宅で晩御飯を御馳走になった。外壁は煉瓦で煙突のある童話の家のような印象。中には暖炉があり、木目の床が貼られ、冬の寒い日とお爺さんとクリスマ…

人口学からみるイスラムの不安定化

21世紀に入ってから9.11に代表されるイスラム原理主義の自爆テロの嵐が発生した真の原因は、何か。中東諸国の専制政治体制や貧困など、様々な原因が語られてきた。しかし、どれも表面的な分析の印象は免れず、「真の」発生原因として説得力は弱い。自爆テロ…

人口学から見る日本の戦国時代

歴史上、日本社会を大きく揺るがしたのは、14世紀後半の応仁の乱から17世紀初めの江戸幕府成立までの、約1世紀半にわたる戦乱の時代である。しかし、なぜこのような長期の戦乱時代が到来したのか。室町将軍の権威失墜を背景として、山名宗全と細川勝元の私闘…

人口学から見る欧州の覇権

人口推移とその原因から事象を説明しようという学問でフランスが米とともに牽引しているという。時に社会分析は細に入りてしまいがちだが、エネルギーと人口という非常にマクロな視点から見えてくることもあり興味深い。表層の思想や手段の生成経緯を説明す…

抑止力。

ナポレオンフィッシュの碧色のように鮮やかに発色する海の色を見て思う。 フィリピンという言葉をまたどこかの国で聞いたとき、マニラの無秩序や貧困格差、政治家の汚職振りを思い浮かべるのだろうが、それと同じくしてフィリピンにはこの景色もあることを思…

急遽、新嘉坡

急遽、シンガポールに行かねばならなくなった。内部監査の進捗が思わしくない。上層部に非常事態宣言を出して協力を仰いでも、急にピストルを突き付けられたようだだと。そりゃこちらの台詞ですがな。部下を信じるのは原則だけれども、事態を客観視した上で…

引き際

とあるコラムニストの話。経営者は負け際、負けっぷりのいい人が向いているという。例えば、ビジネスで何かが成功したとする。しかしビジネスモデルの中に欠陥があった場合、優秀な経営者というのは、その最中に、あっ、これはもうだめだ、これは失敗する、…

ベルギービールフリーク

ビールが旨すぎて、日曜の午後の2時間をビールを飲みつつビールの日記に捧げてみた。部下と2人で6リットルほどのビールをまとめ買いしてしまったほどだ。今回、初めて欧州を訪れた一人暮らし経験のない深窓育ちの部下はホームシックをアルコールで解消してい…

アトミウムと小欧州

1950年代にベルギー万博の際に建てられたらしい。比較的最近のものだと思っていたので驚きである。しかも球から球へとエスカレーターで移動できるというのだから優れものである。 大阪万博と太陽の塔に日本の子供が熱狂した以前の建造であるから、なんとも近…

犬に恋煩い

犬に関連した置物にすら強く反応してしまう。バンクホリデーという本来銀行以外になんの関係もないはずの休日のおかげで4連休。夕方まで働き、5時頃から外に繰り出した。露店が幾つか立っていたのだが、置かれているものの水準が非常に高い。動物の木彫りの…

ウィーン自然史博物館

大抵は宮殿を専制君主制が崩壊した後に美術館などとして転用している場合が多い。しかし美術品と動物や鉱石標本の美術館を想定してハプスブルグ王政の元にこの壮麗な双子の宮殿が建てられたことにオーストリア人の学問教養への意識の高さが伺える。 ウィーン…

Sevilla Cathedralに思うこと

欧州でヴァチカン、セントポールについで三番目に大きな大聖堂だそうだ。どれだけ手間をかけて金銀の富と壮大な建築を神に捧げたかを誇示するかのよう。ここに新大陸への道を開いたクリストバル‐コロン、コロンバスの霊廟がある。宗教というものを考えさせら…

グラスホッパー

寛いでいると大きなバッタが近くによって来た。私らが他の席に移ると今度はそちらに飛んできた。たまたま嫁さんが伊坂幸太郎の「グラスホッパー」という小説を読んでいたのでそのせいだろうと話していた。 通常の緑色のトノサマバッタは単独相あるいは孤独相…

マドリッドRetiro公園

代々木公園よりも広いかもしれない。そんな敷地にボートの漕げる池、記念碑、噴水、クリスタル宮、バラ園などが散在する。道には大勢が散歩、ジョギングやサイクリングを楽しみ、あちらこちらでは若者や老人のバイオリン、アコーディオン、サックスやコント…

根付

NHKの美の壷で日本の根付が取り上げられていた。http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20060609.html日本伝統のキーホルダーと例えていた。キーホルダーと呼ぶには大層技巧的で見事だが。数センチの片に掘り込まれた世界観。伝統的な意匠から、童話モチーフなど遊…

マゼランとラプラプの矛盾

今日はセブを観光して回った。一番の観光名所はサントニーニョ像とマゼランクロスのあるサントニーニョ教会。1521年にセブに上陸したフェルディナンド・マゼランはセブの領主であったラジャ・フマボン(Rajah Humabon)とその王妃、住民たちを改宗させること…

良きNPO経営者としての素養

ハジメさんの話を聞いていて思ったこと。良きNPO運営者としての素養は良き経営者の素養と変わらないのだな。例えば、日本ではかつてのUFOキャッチャーブームから各家庭に捨てられずにいるぬいぐるみが溢れている。その一方でフィリピンではキャラクターのぬ…

お茶漬け 雑炊

紀伊乃国屋で食べた朝食のお茶漬けが思いのほか美味しかった。ご飯は若干水分少なめに炊かれていたので、お茶を注いだ後もべしゃべしゃしなかった。勉強になった。テレビの何かの番組では、具材の上にとろけるチーズを乗せ、その上から熱いお茶をかけると和…

タイマンゴー

タイマンゴー香港では腐らせてしまって残念なことになったが、懲りずにタイでもマンゴーを探す。実はタイには大きな期待を寄せていた。タイは実はアジア有数のマンゴー天国で、フィリピンではなかなかみないアルフォンソマンゴーに加え、ナンドクマイ種とい…

TIENDESITAS アート

お次はTIENDESITASのARTより。ANTIQUE VILLAGEに混在している。フィリピンはスペイン植民時代以来カトリックが根付いていることもあって、アンティークアートはキリスト教文化に関連したものが多い。 正直、教会で現役の像はあまり好きではない。金箔が張ら…

TIENDESITAS アンティーク家具

TIENDESITASという複合モールに行ってきた。場所はOrtigasAvenueのGreenHillsとFortBonifacioの中間ぐらいだろうか。ここはANTIQUE VILLAGE, PET VILLAGE, PLANT VILLAGE, FASSION VILLAGEという風に専門店が集まっている。フィリピン産の物品に拘って作った…

真珠

淑女に朗報。フィリピンは女性にとって買い物天国かもしれない。 GreenHillsという複合ショッピングモールの一角には宝飾店のブースが150店以上も軒を連ねる。南洋真珠、淡水真珠のお店のほかにも翡翠、珊瑚石、トルコ石の店などが並ぶ。数ヶ月に一度、場所…