TIENDESITAS アート

お次はTIENDESITASのARTより。ANTIQUE VILLAGEに混在している。

フィリピンはスペイン植民時代以来カトリックが根付いていることもあって、アンティークアートはキリスト教文化に関連したものが多い。

正直、教会で現役の像はあまり好きではない。金箔が張られていようものなら脂っこく感じる。淡色で鮮やかに塗られた像も軽く感じられてしまって興が冷める。それに対して塗装が剥げて色褪せた木の像はなかなかやさしい雰囲気を持つ。人によっては薄汚れてみすぼらしいと言うのかもしれない。これも侘び寂びに親しみのある日本人的感覚なのだろうか、よくガーデニングに興じる主婦なんかにもわざわざ煤けた色合いのブリキやらがオールドイングリッシュスタイルだのでもてはやされるようなものかもしれない。

ごちそうさまでした

よう!

おっす!この子、顔がDAKARAの小便小僧だな。

ソリコミが後退して禿げるとこのような髪形になる。

頭に羽が生えた天使の意匠をキリスト教ではよく見かけるけれども、正直怖い。異教は得てして畏ろしく感じるものだけれども、頭に羽が生えて飛んでいるなんて生首のようだ。見方を変えれば百鬼夜行。薄暗い教会の中で見ると神聖なものというよりは悪魔崇拝的に感じる。他宗教を否定する気はないが、頭だけ飛ぶ姿を神聖だと言われても、感覚が伴わない。



木組だけ。本来は煌びやかなビロードの服を纏っていただろうか。これこそ桔梗か鉄線のような蔓性の草花でもはわしてみたら面白いように思うのだが。明るい所にないとアンティークは少し怖いな。


キリスト教関連だけでなく、仏教由来のアンティークもある。これはほんのりクメール風の面長な顔をした天女の石彫刻。微笑んでいらっしゃる。干されたように置かれているけれども、もしかしたら掘り出し物でとてもお値打ちなのかもしれない。もっと高く転売できたりして。。。


よく目を凝らすと細かい装飾が施されていたのがわかる。