大聖堂 Manila Cathedral

本日はYocchi氏の義弟がマニラに来ていらしているということなので、ベタだがイントラムロスを一緒に観光した。実は2月末にも来ているのだが、その際は聖週間で殆どの施設が閉まっていた。


暑い日差しの中、Fort Santiagoと呼ばれる植民地時代からの要塞を見物する。芭蕉扇が青い空に映える。しばらく雨の日が続いたので気持ちが良い。史跡として目を引くものはなかったが、日本軍による犠牲者の鎮魂碑の数々が痛ましい。スペイン、イギリス、アメリカ、日本とフィリピンの苦悩の集積地のような場所。

そこからPlazaRomaを挟んでマニラ大聖堂に入る。華美な装飾もなく落ち着いた雰囲気の大聖堂。灰色の曲面の天井に年月を経て黒ずんだアーチの縁がコントラストをなしている。第二次世界大戦で破壊され、1958年に再建されたものだそうで特別に古いわけではないが馴染んだ感がある。


そういえば小学校の頃、水面に油性絵の具を溶かして模様をつくり、紙を被せて大理石模様を写し取るマーブリングというのがあった。そんな空の色。


大きなファサードをくぐり抜けると、広がりの感じられる大聖堂の空間。
 
後になって写真を見てみると光が十四筋に伸びて幻想的。小生にキリスト教の教養はないけれども、歩いて疲れたときにこういう教会はほっとする。敬虔な信者ならば普段の生活に疲れたときや嫌になったとき、尚更、憩い癒される場所なのかもしれない。