瓦愛

前日、京都で割烹料亭の後も梯子して飲んだので当然京都から帰れず。友人の禅寺に転がり込ませて頂いた。

冬の京都はキンキンと手足に響く刺すような寒さだが、床は毛布が厚く敷かれており温い。紙の障子戸を挟んで向こう側は外なので室内の空気も当然冷たい。室内で布団の中と外でここまで気温差があると布団の温さは魔力を持つ。

朝、6時過ぎにはもう友人は起きていて朝のお勤めを始めていた。読経が始ったので襖を挟んだ隣の部屋で座禅をする。外気温と大して変わらないのに、意外と座れるものだ。感覚が冴えるような気がする。

早朝の庭を歩きながら、瓦の写真を何枚か撮ってみた。たまらんのう。
この鈍く銀色に光る金属質な肌触りと意匠のユニークさ、豊富さが興味をそそる。鬼瓦をいろいろ集めてみたいと常々思う。どこかに鬼瓦収集家がいるに違いない。コレクションを是非拝んでみたいものだ。室内の飾りに鍾馗様が欲しい。

そう言えば、群馬に鬼瓦工場があったのだが、行けずに終わったのが悔やまれる。自分の好みのデザインの瓦を発注してみたい。