知識欠乏症

それぞれにProjectやEngagementを持っている子が5人おり、さらに入社したばかりの子が2人。

自分の役目のひとつは彼らの仕事を看て、内容、進め方、コミュニケーションの仕方について助言をすることと結果に対して責任を負うことなのだが、内部監査という専門職上、間違った指示を相手組織に出してしまってはまずいのでそれぞれの領域の知識が求められる。

自分で完成度の高いものを作って持ってこられるならば良いのだけれども、5人の内、4人はまだその域にはいない。まだ端々でいろんな漏れや誤り、改善点が見つかるだけに、もう少し時間をかけて看ればもっと修正すべき点が出てくるのではないか、何かを見過ごしているのではないかという強迫観念に常に襲われる。

彼らも皆優秀で、各自が受け持っているプロジェクトに対してそれぞれが時間と労力を注ぎ込んでいる。それよりも圧倒的に少ない時間と労力で彼らの見逃しているところを指摘するというのは相当に難しい。しかしそれができないと自分の存在意義がなくなる。

実際のところ、部下よりも少ない知識で少ない経験と論理整合性に頼って助言している状態。非常に居心地が悪い、圧倒的な知識欠乏状態にある。

自分だけのプロジェクトに割く時間も削られ、とんでもなく焦燥感にかられる日々。できることはというと、一つ一つ領域を理解して抑えていくしかないと頭ではわかっているのだけれども。


こんな専門職に2年程度のアサインメントで配属させるのは効果的なのか?結局1年は学習することで終わり、残りの1年半ほどで成果を出す繰り返し。甚だ構造的疑問を感じる。

む。自分の知識の無さを構造問題に摩り替えている?