オーシャンパーク

しばらくまたマニラを離れないといけないので嫁さんとマニラ湾の傍のオーシャンパークに行った。入場料は400Php。800円は物価水準を考慮すると結構高い。

入場すると露天の巨大水槽が並んでおり、熱帯の巨大魚が泳いでいる。立体的に通路が組まれており、壁には植物が植えられており面白い。ケブランリー美術館や銀座のビルなど最近あちらこちらで見るようになってきたが壁を緑化するというのはとても面白い試みだと思う。


小さな水槽にはクラゲや目が蛍光色に光る魚など様々な形態の魚が見られて面白い。魚の種類と展示水槽の数の点では海外先進国の巨大水族館には遠く及ばないが、水槽がこじんまりとしている分魚を近い距離で観察できるのが有難い。マニラで見られるのにやはり価値があるのだろう。


20メートルほどの海底トンネルもあり、仰ぐように様々な魚が見られる。残念なのは死んだ珊瑚に着色しているのだが色が不自然で目に付くことか。あっという間に展示は終わってしまい、出口には再入館禁止とある。見てると多くの人が出口まで行って引き返し、400Php分目一杯楽しもうと粘っている。あまり水族館では感じることの無い類の喧騒と熱気を感じる。こういうこじんまりとしたのも良い。

2階にはドクターフィッシュと呼ばれる魚の入った浅い水槽があり、其処に足を漬ける場がある。足の死んだ皮膚を食べてくれるらしい。トルコにも同様の場所があったことを思い出した。試しに足を入れてみたのだが、周りの倍ぐらい魚影が濃くなるまで魚が集まってしまった。小生の足は人並みはずれて旨いのだろうか。魚が腹を壊さないか気遣ってしまう。魚は想像していたものよりも随分と大きく、フナの成魚ほどの大きさがある。そんなものがパクパクと齧り付いてくるのだからクスグッタイことこの上なく、皆、身を捩じらして笑いながら耐えている。

随分とこじんまりしており2時間もあれば直に回れてしまうが小生としては大いに楽しめた。たまにドクターフィッシュに足を齧ってもらいに行こうかと密かに思っている。