運転手との契約

いやはや、勉強になりますな。そして持つべきものは良き友人。

辞めるにあたって、過去半年分のSSSと13ヶ月目のクリスマスボーナスの半額を払ってくれと言ってきた。土壇場になっていろいろとふっかけてきたようにしか思えない。運転手曰く、これらは法律で定められた義務で払わないと言うならば訴訟を起こすなんてことまで言ってきた。雑に言えば「要求するだけ払え。さもなくば。。。。訴えてやるーーーー」と息巻いているのである。

半年を越えて雇用を続けると労働法上では正社員扱いとされ、年間10日間までの無断欠勤や雇用保険など様々な権利が付与されるらしい。そこでSMなどでは半年毎に首を切るという離れ業を行っていると聞く。

さて、うちの運転手はと言うと1月下旬からだから6月一杯で辞めたので半年を越えていない。よって労働法に照らしても正社員の権利は得られない。しかも解雇ではなく自主契約解除だ。

訴えたければ御自由に、と突っぱねて追い返したがコンドミニアムのIDやら携帯やらを返却してもらっていないなどと色々思い出す。コンドミニアムの事務所にIDを無効にしてもらえばそれまでだが、恨まれて待ち伏せされたりしても困る。また、自分自身どこまで払うべきか確たる自信も無かったのでフィリピンでコンサルタントをされてるRYOさんにすがりつくことに。

はあ。仕事が速い。SSSは争う余地はあるが払ったほうが良いことを確認してくださった。SSSに関しては小生は若干判断が難しい。日本人の雇用主で現地の法令に詳しくないことに無理はない。また、契約時に運転手側が基本給与にSSSが込みか確認を怠っている。また、契約に明記されていない。仮に本人がSSSに未加入な場合、SSS加入手続きを契約時に約束したわけでもない。小生は正直、基本給与にSSSも込みだという認識だという主張を法廷でも通せると思っている。しかし半年分でもたかが数千ペソ。拗れさすよりはSSSを支払って幕を引くのもありかと思う。


契約書は争いの無いよう可能な限り詳細を明記すべし。
SSSは諸手当に含まれていること。
SSSは運転手が支払い手続きを行うこと。
退職金はプロラタで払うこと。
ボーナスはクリスマス時点で雇用が継続している場合のみ支払うこと。
何時に出勤し、何時に勤務を終えたかログブックを取ること。

なるほど。こうやって訴訟社会アメリカではウンザリするほど長い契約書が出来上がるわけだな。