待つことを苦にしない

またEigaSaiFilmFestivalに今度は「かもめ食堂」を観にいった。キネマ旬報で高い評価を得ていたのと、柿の種奥様が以前に観たにも関わらず、再度劇場に観に行きたいと言っていたので非常に期待は高まっていた。しかし1週間で評判が評判を呼んだのか、上映1時間半前にして長蛇の列。散々待った挙句15人前で無料チケットは品切れてしまった。会社のチームの子や嫁さんの英語の先生も来ており、人の多さに驚いていた。チームの子は既に別の日に観た友人から「明日の記憶」が良かったと薦められたらしい。単純なハリウッド映画が溢れる中で人生に降りかかる苦難を正面から捉えた作品は新鮮に映るのかもしれない。何せ主演も日本での知名度を知らずとも渡辺謙樋口可南子という演技で魅せることのできる面々だ。

4時半からの回を逃したので我等は帰る事にしたが英語の先生は結局並び続けてなんと7時の回を鑑賞したそうだ。人によっては3,4時間平気で待ち続けたことになる。無料であることの経済合理性を超えている。これも待つことを苦にしないフィリピン人の国民性ゆえか。値段よりもここでしか観られない邦画の価値が認められた結果であると尚嬉しいのだが。