社会化期

犬には世の中に適応すべき刺激を生後3-4ヶ月に十分に受けて置かないと、その後人見知りになったり、音や車などを過剰に怖がって吠えたり攻撃的になってしまう。交通量の多い道でも平常心で散歩できたり、見知らぬ人に触ることを許せるようになるには慣らすべき時に慣らす必要があるということだ。また、犬との接触が全く無いまま成犬になると、他の犬と遊ぶことすらできなくなることもある。他の犬がいくらギャンギャンと吠え立てようと平然としているようであって欲しい。

ここでやっかいなのが、全てのワクチンを打ち終わるには5ヶ月程必要でその頃には社会化期は過ぎてしまっているということである。もちろんその時期を逃したら全く駄目かと言われればそうではないが効果は著しく落ちるらしい。

ワクチンを打ち終わっていないと、他の犬との接触は感染を防ぐ為に避けないといけない。芝生の上も蚤や雑多な菌や線虫を貰う可能性がある。キャリーバッグに入れた状態で外に出かけるか、室内かに行動範囲は限定される。散歩紐で野外を散歩させること無く社会化に必要な経験を与えるのはなかなか意識しないと大変であることに気付いた。特に現地の友人が少ない駐在員であれば尚更のこと。

そもそも駐在員の家庭では、来客は殆どいない。車社会で皆コンドミニアムに住んでいると、通りすがりに立ち寄ってみましたという風にはならない。庭に出したら道を行き交う様々な人と接触できるという風には行かない。意識的に、普段なら出かけるところをあえて友人に遊びに来てもらうようにしないといけない。我が家では7階のプールエリアに出かけて犬好きな人に撫でて貰ったり、パワープラントモールの中をキャリーバッグに入れて徘徊するなどして外界に触れさせているものの、十分とは言えない。

犬が好きな人、嫌いな人、体躯の大きな人、子供など様々な人を前にしても友好的に振舞い、飛びつくことも無くかつ撫でられるに任せられる。子供が多少耳を引っ張るぐらい許容できるような落ち着いた犬にするのはそう楽では無いのだろう。

犬も人間社会で立ち居振舞う術を学べばより多くの自由を与えられる。暴れまわらなければ車の助手席に座らせることも出来るし、カフェで縛り付けずに寛ぐことも出来る。広々とした公園を鎖をつけずに散歩と言うのは一つの理想の姿である。


ううむ。毛がまた伸びたな。不細工。顔周りをすっきりさせたい。