台湾と大陸中国間の感情

台湾と香港の組織が経営上は統合された。その一環としてマーケティングでも標準化が成されようとしているのだが思わぬ障害があったりする。

欧州同様に商品の包装を統一し原材料や材質表示部分を列記することで単一商品に標準化し、在庫や製造原価の削減を試みたらしい。別コードの商品になるだけでそれぞれで在庫管理をせねばならぬし、商品生産の切り替え時間や包材の発注単位が少量になって価格が高くなるなど何かと費用が嵩むわけだ。狙いとしては正しい。大陸は簡易漢字、台湾は未だに繁体漢字で同じ中華圏。欧州に比べれば障害が少ないかと思いきや、これが問題なのだと言う。

台湾は中国の一部という認識は消費者レベルでは全くなく、大陸中国の象徴である簡易漢字に非常にアレルギーがあるそうな。簡易漢字の商品が店頭に並ぶことであたかも中国に取り込まれたかのような印象を受ける。よって消費者受けが非常に悪い。また台湾にはファッションや生活レベルにおいて中国よりも上だという潜在的自負も強く、むしろ日本の商品でなくても日本製品質だと喧伝する手段として日本語を商品放送に散りばめたりする。

以前所属した事業部で、韓国向け輸出商品に日本語が記載されていると消費者の反感を買うので韓国向け商品は別商品として生産しなければならなかった。しかし台湾と大陸中国間でも同様だとは知らなんだ。

これはけして日本からの輸入品ではない。中国の宝、ブルースリーの筒に入ったTシャツなのだが、本来ならアチョーなんて日本語表記は要らぬはずだ。台湾では簡体字は駄目だが日本語なら良いのである。

ううむ。こういうのがオサレなのか。木瓜太郎。。。