オープンウォーターダイビング

2回目の今回、2本潜って無事オープンウォーターライセンスを取得することが出来た。

  • 減圧症
  • エアエンボリズム
  • 窒素酔い

なぜオープンウォーターが18メートル、アドバンスドが40メートルまでしか潜れないのか不思議に思っていたが合点がいった。減圧症とエアエンボリズムは恐ろしいが、潜水時間を守り、SafetyStopを行ってゆっくり浮上する限り問題はない。しかし窒素酔いが足かせになるらしい。

窒素酔いとは窒素中毒の俗称で、窒素分圧が3分圧、つまり水深25メートル程度以深になると発症するらしい。症状は多幸感と総称される精神の高揚状態である。つまりアッパー系の薬物、覚醒剤を摂取するようなものだろうか。合法的に幸せな気持ちに慣れるならば味わってみたいものだが、恐ろしいのは、水深何十メートルで得る多幸感は楽観思考や自信過剰を通り越し、計算力や判断力を失った挙句、レギュレーターのマウスピースを口から離したり、浮上すべき判断を下せずに溺死するなどの潜水事故に繋がると言う。個々人の体質によって窒素中毒のなりやすさは異なるようで、訓練による耐性も付くという。窒素中毒の対処法としては低深度まで浮上することで速やかに回復する。窒素分圧が十分に下がればとくに後遺症もなく回復することが他の高気圧障害にはない特徴だそうだ。敢えて窒素酔いを目的に潜るようなダイビングジャンキーなんて輩もいるのだろうか。軽い窒素酔いを味わってみたい気もする。

午後、EaglePointで一本潜った。18メートルまでしか潜れない筈だがガイドつきで20mまで潜っていたようだ。やはり熱帯魚と珊瑚が美しいのは10〜15メートルか。海中で撮れるカメラ機材が欲しくなってしまった。

また、一日に数本潜って体内に蓄積した窒素を完全に抜くには12時間は必要だと言う。そして窒素が残った状態で気圧の低いところに行くと減圧症が発症する恐れがある。つまり潜った当日に飛行機に乗ることは出来ない。ダイビングするに当たって陸路で綺麗な珊瑚礁帯に行くことの出来るフィリピン、マニラの地の利を改めて認識。素晴らしい!