DOG&CAT HOSPITAL藪医者疑惑

マンゴーの下痢が止まらないので、気になってYukkiさんから紹介頂いた日本人獣医師に診て貰ったのだが驚愕の診断結果。

可能性1.指示されていた抗生物質の投与量が体重5kgの犬相当だという。マンゴーは2.5kg程度だ。しかも抗生物質の種類自体も腸粘膜を損傷させる為、仔犬には向かないものを投与されているとのこと。強い薬物によって腸膜が剥がれる離膜性腸炎になっている可能性があるとのこと。

可能性2.睾丸が体表に出ていない場合、体内の睾丸を探すのは極めて難しいらしい。腸は体内で蠕動する為に体内で柔軟な収まり方をしているが、去勢時に睾丸を探す際に腸を直接圧迫するなどして損傷を与え、それが原因で梗塞してしまっている可能性もあると言う。重度の場合には開腹手術が必要だと言う。

可能性3.便虫などの寄生虫に病院内で他の犬から寄生された可能性もある。これは便を分析すれば判明し、寄生虫に応じた対処をすれば良いとのこと。検査の為に便を持ち帰ってくれた。

同業者のことを悪く言わせてしまうようで聞くのが憚られたが、DOG&CAT Hospitalの評判を聞いてみた。比較的設備が整っており、猫や犬を預ける場所も来客者に見られるようになっているので、一見しっかりしているようだが、その内実は心許無いという。小生同様、DOG&CATに連れて行っていた犬猫を診た際、当病院の処方内容を聞いても不可解なものや滅茶苦茶なものが多いという。亡くなっている犬猫も少なくないとのこと。まだAnimal Houseのほうが処置に理解できるとのこと。China Townにいる獣医師が獣医療水準としては一番高いらしいが、残念ながらそこまで通うのは難しい。

他にフィリピンで犬を飼うに当たっての諸注意を書面にしたものを置いていってくださった。仔犬は数日下痢を続けて急遽亡くなることが多いので決して油断できない状況だという。帰られた後も、電話で思い返したように、発祥経緯からして1である可能性も十分に考えられるので、散歩などの運動は控えるようにと指示を頂いた。

もちろんマカティーの病院を批判して信頼を損ねさせれば彼の客が増えるという穿った見方も出来る。しかしそもそも説明をしてくれるし、その説明が理に適っている。マカティの獣医師のスタイルは、まるでインフォームドコンセントが普及する以前の旧時代の日本の医療のようだ。

それにしても、不正確な知識や技術で医療に携わっていることに怒りを覚える。過疎地や離島だというならばわからんでもないが、最新の医療技術にアクセスしようと思えばできる環境の中で研鑽を怠っているようにしか思えない。何もたいした説明もせず、如何なる医療処置が原因だろうと結果に責任を持たない旨に同意させた上で結構な値段を請求するのだから随分なものだ。

もう、この日本人獣医師に縋るしかない。残念極まりない。

無事快復してくれい。マンゴーの黒々とした引き締まったウンコさんが恋しい。