「ブラックジャックによろしく」

癌にどう向き合うべきか。抗がん剤は是か非か。
不妊治療の末に授かった子が障害を持って生まれる可能性が高い場合、どう受け入れたら良いのか。
死が避けられない状況を全告知することは絶望を与えるのか、出発点となるのか。
医療とは何か、生きることとは何か、死とは何か。

難解な問いに対して様々な登場人物にそれぞれの視点や主張を割り振りながら、作者佐藤秀峰としての答えを主人公に語らせている。

作者なりの答えを出していることが何よりも凄いことだと思う。