懐かしい顔

久方ぶりに5年勤めたオフィスを訪れた。懐かしい顔だらけ。近況挨拶したりしているだけでどんどんと時間が経ってしまい、大いに焦る。

久しぶりに会うわけだから、前回より若返った人なんているはずもなく、皆ほんの少し大人になっていたり老けていたり。そんなのも含めて嬉しい。

内部監査の仕事はいつも1ヶ月単位のプロジェクトなのでいつも忙しさを感じていたが、事業部の人達を見ているとまた違うスピード感と緊迫感を感じる。この流れの中にまた身を投じるのはなかなか骨が折れるという印象と共に、日々の市場と売り上げの流れに身を寄せていくのはやはり楽しそうだとも思う。

フロアのそこらじゅうに、自分が新入社員だった際にいろいろ学ばせてもらった他部門の先輩方がいる。部門の専門性は違えど、働き方やビジネス知識で尊敬できる人達が当たり前にいるというのは今の内部監査には無いことだ。10年すら働いていないのに、周囲に自分より明らかに経験豊富な尊敬できる人がみつからないというのは考えてみたらなんとも寂しい話だ。事業部と販売子会社が分離された小さな国の支社ではそれが当たり前となっているのも事実ではあるが。

会社の階層の少なさを、風通しの良さと早期からの大きな裁量権に繋がると肯定的に捕らえていたが、質の高い階層の多さは人材の層の厚さでもあるのだよな。知識経験の無い人達の階層が数枚あるだけのようなスカスカな状態になっては困るのである。自分もその中の一枚の一人として、新入社員達にとって尊敬される側に立っていないといけないのだけれども。