[レストラン」京都「なん波」

ホテルでコンシェルジュとして働く友人が、京都の美味しい和食を食べたいとの小生の希望を叶えるべく、割烹料亭に連れて行ってくれた。

祇園にある「なん波」。随分と狭い路地に入って控えめな暖簾と照明を目当てに店を探さないといけないので、ぶらぶらと観光しててぶらりと立ち寄ることはまず無いような店である。

今日集まってもらったのはダウンジャケットの弁護士事務所の友人、着物のいなせな坊主頭の某禅寺の副住職、パンクな格好をしたIT会社社長、仕事帰りできっちりした身なりの某高級外資ホテルのコンシェルジュとマンゴー臭い学生みたいな格好のサラリーマンという、なんともチグハグでどんな接点があるのか傍から見ると理解し難いであろう組み合わせ。

5人という少人数だったこともあって、食事とお酒を愉しみながら存分に話すことが出来た。今まで人肌に温めた熱燗なんて滅多に飲むことは無かった。寒くて体が冷えていた上に、割烹料理が見事に熱燗に合っていたので思いのほか酒が進んでしまった。熱燗は日本酒の臭さがプンと臭うので苦手だったが、あれはどうやら醸造アルコールの臭さのようだ。旨い純米醸造酒は熱燗にしても良い香り。

店を選んでくれた友人と集まってくれた友人に感謝。梯子したバーでお寺の兄貴分と存分に話し込めたのも愉しかった。