テーブルクロスと植木鉢の紫を見て、日本人ではなかなか選ばない色ではないかと、ふと、思った。

国によって独自の色使いというものがある。タイの袈裟の朱、ラオスの布の臙脂色、メキシコのグアナフアトやブラジルのサルバドールの家々のクリームがかった橙や青もそうであろうし、旅先の匂いと同じように記憶に焼きついた色がある。

この色は選ばないな、と思うような、しかし面白い色の組み合わせに出会うのは異文化にいてならではのこと。これがフィリピンらしいのかといわれるとそれはわからないのだけれども。

フィリピンメロンには西瓜の面影を感じる。