飛行機

エルニドにはマニラのドメスティックターミナルから日に専用プロペラ機が3往復出ている。こじんまりとした待合所はアマンプロラウンジの向かい側にあり、出発前には軽食が出される。

ホーリーウィークのまさにハイシーズンということもあり、同じ時間帯に2機が飛ぶ。20人乗りのプロペラ機で機体は30年近く経っていそうなものである。ただ、落ちたという話は聞かない。

荷物と搭乗客全員の重さが量られる。これにより、離陸時の必要速度を確認するとのこと。

こんなに無防備でよいのだろうか。操縦席と客席の間のカーテンは開け放たれたままで、操縦の一部始終が見られる。無数の計器類を見るとなにやらワクワクする。しかし道中気になったのは、速度計や高度計が指し示す数字が手元に新しくつけられた電子計測器の数字と異なっていた点。アナログ計測器が160ノットを示している時、電子計測器には185ノットと表示されていた。離着陸時にはパイロットが思いのほか小まめに操縦桿を操作していたのが印象的だ。

リゾートの全体の水準に比べて古い機体が釣り合いが取れていないようにも思ったが、これで十分だとも思う。操縦席を覗けるのは新鮮だった。