Macau

6時起床でMacauに日帰り観光。遊びだと底力出るな。我ながら。もうひとりのRさんは寝たいからとドタキャン。多分寝坊して女の子の身嗜みが間に合わないと思ったのだろう。

マカオは、世界遺産にもなっているポルトガル統治下の建築群とカジノが見所。

マカオの教会建築って不思議な感じがする。マカオの人の中にキリスト教徒はもう非常に少なく、あまり食べ物にも周辺の景色にも香港との違いを感じない。タイパ島にいけばますますそこは中国。そして実際に教会を使っているのはほぼフィリピン移民だけだったりする。今のマカオ文化を生み出した源泉のひとつというよりは、かつての一時代の残滓のように感じる。

日本の寺社仏閣やフランスの大聖堂なんかはまだ、過去から引き継いできた文化財という感じがする。マカオの教会建築はどちらかというとトルコのローマ建築やアヤソフィア、あるいはリビアのレプティスマグナのように、昔異なる文化の人達が住んでた痕跡といった感じがする。なんというか今の文化との一体感を殆ど感じないのだ。混ざり合って変化した文化の面白さがあるというよりは、ぽつんとアジアにも欧州的建物が残っているといった感じ。


ベネチアンという非常に豪華なカジノに行った。ラスベガスにあるものより大きい。ちなみにマカオのカジノ収益は最早ラスベガスを越えているそうだ。支えているのは中国やインドの延び続ける富裕層。まわりも建築ラッシュでぼんぼんとカジノが林立していくようだ。思ったよりも作りはしっかりして装飾も石造りだったりするのだが、果たして何百年後に文化財的な建造物になる可能性はあるのだろうか。二十年もしたらスクラップされてしまうようなものではなく、折角ならその時代のモニュメントとして残るようなモノを作って欲しい。

日本の花御殿と呼ばれた富士屋ホテルも、見方によっては贅を尽くした和式でも洋式でもない中途半端で悪趣味な建物だったかもしれない。でも時を経ても魅力を発し続ける建物になっている。ベネチアンや如何に。

そういや、中でマカオ限定のシルクドソレイユのショーを開催していた。うーむ。観たかった。