評価、昇進に対する率直さ、貪欲さ

内部監査に来て大半の時間がそれぞれのチームメンバーのワークプランの話し合い、仕事上の課題の相談、評価や長期目標の話し合い、各地域の内部監査組織の職能の明確化、その他組織の問題点の改善なんかに費やされている。1:1の面接を7人全員と毎月行うように心掛けているが、1人1時間から時には2時間かかるので、毎月数日話し合いにかかりきりになる印象。

ところで、ここの子はとてもストレートだ。
−評価1(全体の上位15%以上)が取りたい。昇進がしたい
−どこそこの部署に移動したい
−自分はあなたの期待に応えられているか
−自分は評価1の基準に照らしてどうか
−もし至らない所があるならばそこはどこか
−どうしたら改善できるか、不足を埋められるか

こういったことを単刀直入に聞いてくる。そのためにはどうしたらいいか、教えてくれと。言われたことは全部やるから。。。貪欲で向上心に溢れている。

自分は今まで少なくともこんなことを上司に聞いたことはなかった。良い仕事をすれば、そのうち評価に繋がり、昇進や移動に繋がるだろうと解釈し、どの仕事に取り組むかしか話さなかった。そもそも1:1の話し合いを毎月なんてしなかった。他の日本人も多かれ少なかれそんなもんではなかろうか。

それに比べるとこちらの子は非常に素直で、直接的な物言いをする。目標は明確に共有できるのが好ましい。あとになって、期待に違うことをやっていたり、自分が至らないことを知らされるより、早い内から軌道修正できたほうが当然良い。ある意味、非常にResultOrientedだ。


だからこちらもできるかぎり隠し事をせずに明瞭に、真摯に向き合うように努めている。彼らは絶えず口を全開してエサをねだる雛のようだ。自分は絶えずエサを探さねばいけない親鳥のような心境だ。彼らが巣立つまで立派に育つようにしっかりと栄養のあるエサを与え続けるのはなかなか骨が折れる。変なエサをあげると、欲しいのはこういうエサではないとか、うちの上司はつまらんエサしかとって来れないなんて言われかねない。