タイ料理

嫁さんとタイ料理の美味しさとその値段の手頃さに感嘆しながら、タイとフィリピンの違いをしばらく話していた。タイのこの素晴らしさは、激しい競争があるからじゃないかという結論になった。

バンコク在住の友人曰く、バンコクの庶民の家には台所がないらしい。古くから庶民は基本的に屋台で食事をしていたわけだ。家に台所はあっても風呂がないというのは多くの国の古い町では目にするが、家に台所の無い国というのは珍しくなかろうか。

古くから外食する慣習があったおかげであらゆる面で外食産業は熾烈な競争にさらされてきたと察する。特に屋台は日々庶民が口にするものだけに味が良いだけでなく、安くないといけない。

ThongLoの庶民的な食堂。牡蠣の玉子とじが美味。鶏肉とカシューナッツの炒め物や空芯菜の炒め物などどれも非常に美味しかった。6人で750THB。

SalaDaengの裏路地の屋台。北タイ料理の土鍋が美味。そして焼いた豚肉のつまみがこってりとした旨みでビールに合う。タイの餅米と一緒に味わえるのも良い。

SaladaengCafe JimTompsonプロドュースのカフェレストラン。自社農場から直送されるオーガニック栽培の野菜を使った料理が味わえる。トムヤムクンがココナッツに入って提供される。味は屋台に勝るとは思えないが、JimTompsonのタイシルクやタイの意匠をふんだんに鏤めた内装はなんともいい気分にさせてくれる。

大正蝦をココナッツソースで甘辛く味付けしたもの。もうプリップリしている。噛んだとたん身がはじけるような食感。美味なり。

バナナの葉に包んで揚げた鶏肉。これも美味い。

タイ料理には欠かせないトムヤムクン。店によって味は様々。

タイスキ。空芯菜やら茸やら。野菜ってこんなに美味しかったのかと思わせてくれた。手軽にマニラでタイスキできないものかね。あの出汁は何が決め手なのだろうか。