容疑者xの献身

映画化を前に文庫化されて平積みされていたので手にとった。

ううむ。面白い。故に没頭して2,3時間で一気に読めてしまう作品。倫理や道徳に外れることすら天才の一側面として賛美している感を受けるが、話の道筋は想像がつかなくて面白い。映画「ショーシャンクの空に」や「LAコンフィデンシャル」を観た後のような全てが繋がって一気に収束する爽快感のようなものある。そして後には人情味が残されている。

だからジャンルはミステリーというより人情捕物といったように感じた。小生はこの手の作品が好きらしい。藤沢周平のようにこてこてな人情モノも、東野圭吾のようなモノも。

作家の東野圭吾をあまり知らなかったが「手紙」と同じ作者だったのだな。あれも泣けた小説だった。

思わず東野圭吾作品を5冊ほど買い込んでしまった。