去来

地区部門長(?)が入れ替わる。それにともない3時間ほど組織や目標の説明、課題の議論が行われた。その後、会社を去る旧部門長に花束を贈呈。予想していなかったようで、会社での17年間を振り返る中でしまいには感情が高ぶって泣き出した。

とある人の評価をめぐって厄介な上訴をせざるを得ない原因を作った人なのだが、泣きながら思い出を話すのを聞きながら、やはり突き詰めると彼女も根は良い人なのだと思った。人間誰しも、偉くなろうともミスはする。ただ、どうしても素直に認めて即座に対応することができなかっただけ。過ちを正当化するためにさらに過ちを塗り重ねるようなことはしなかったし、結果として正すことはできた。

本人は会社を去るという負い目と、最後の数ヶ月で自分の仕事への関心が薄まる中で作ってしまったミスの負い目もあるのだろう。何かと理由をつけてこの日の幹部会昼食は出られないと言っていた。しかし予想外に花束をもらい、自分を含め皆から感謝の言葉が送られ、昼食に再度誘われたことにことのほか嬉しそうだった。

騒動の最中には去り際に強烈な嫌味のひとつでも言ってやろうかという思いがあった。いや、自重してよかった。一時の怒りに任せて行動をとっても碌なことにはならないと再認識。己のケツの青さを知る。


午後には、我がチームのエースの人事異動発表を行った。今まで自分は発表してもらう側だったけれども、みんなの前で発表するのは今回が初めて。感謝の気持ちを込めて業績がいかに素晴らしかったかを述べたら、後任の子が勘弁してくれといった反応をしていた。後任の子も優秀で快活な子らしい。そしてとても賑やかで笑い声が大きいらしい。チームが一層騒がしくなる。