中華街 TastyDumpling 排骨麺

シンガポールで知り合った華僑のフィリピン人でキアポの中華街に住んでいる。シンガポールで会った際に「中華料理美味いよな。しかしマニラではなかなか安くて美味しいところが無い」といった悩みをぶつけたところ、だったら安くて美味しい店を教えてあげるという流れになった。

柿の種氏と連れ立って、嫁さんと4人で中華街に行ってきた。他の多くの中華街と比べると中華色は薄いかもしれない。店は英語と中国語が併記されているが、大きな門を除くと街並みや看板は大分他のマニラの街並みと似通ってきている。

最初はTastyDumpling、中華名「新竹餃子館」というOngpin通りにあるお店へ。ここの排骨麺がダントツで美味しいとのこと。飲茶は別の店で食べるそうな。それぞれの店で一番美味しい物を食べ歩くと聞いて期待が高まる。排骨はいわゆる豚のあばら骨周辺の塊を揚げたもの。ようはトンカツのようなものだ。なるほど、確かにここのは香港で食べたものと比較してもなかなか美味い。高級レストランに出てくる類の料理ではないのかもしれないが、気軽に食べる中華としては危険な旨さと脂っこさだ。この店が近くに開店しないことを祈る。

その後、軽く腹ごなしに向かいの教会へ。ちょうど結婚式を挙げている最中だった。彼の両親は仏教と基督教を両方とも信仰していたそうだ。しかし最近の世代は基督教だけという場合が多いらしい。ここ中華街には中国語でミサを行ってくれるカトリック教会もある。日本は神仏習合なわけだけれどもここでは道教あるいは仏教と基督教の混在した道基習合あるいは道仏習合。こうして第三者的に話を聞くと仏教と基督教を両方信仰するなんて節操が無いなどと思ってしまうが、神仏習合も他の仏教国から見たらそうなのだろう。

その後、1ブロックほど歩いて飲茶へ。海老焼売、餃子、小龍包なんぞを頂く。小龍包は皮が薄いものが好きなのだが、スープすら碌に入っていない小龍包が多いフィリピンにおいては、多少皮が厚かろうとスープがしっかり入った小龍包は貴重。

なかなか自分だけで来ることはなさそうなので良い経験になった。