Madrid Palacio de Retiro

新婚旅行の最初は大盤振る舞いに勢いを付けるべく、このホテルにした。スペインを以前訪れた友人曰く、MadridはBarcelonaやAndalcia諸都市に比べて食事も美味しくないし見所も少ないと言うので変わりにホテルを豪華にすることにした。


ホテルはSmallLuxuryHotelsという部屋数が少ないものの設備が充実した高水準のホテルだけを厳選したネットワークに加盟しているもので、前から泊まってみたい宿がいくつか載っていたので今回はその中から選んだ。宿の建物はコロニアル調の豪勢なもので、純白の壁に螺旋階段の装飾的な鉄の手摺が映えて美しい。その名の通りPalacioの様である。


内装は随分と新しくされているようで、古めかしく趣のある外箱だが中身は新しく清潔な設備が整っており申し分が無い。部屋は無機質でモダンな家具や調度品が置かれているが、それが不思議と溶け合っており、洗練された感がする。曲線を多用した優雅なコロニアル様式に直線的で硬質な調度品という組み合わせは新鮮。モノトーンの中に時折原色の黄色が置かれている遊び心はセンスとしか言いようが無い。古めかしさを損なわずにいるのは色数を絞り込んでいるからだろう。白と黒に青のアクセント。内装は白、灰、茶に黄色のアクセント。

地下にはスパがあり、ドライサウナ、ミストサウナ、ジャグジーと保温式のベッドが二つ。贅沢な気分に浸れる。