式の打ち合わせ

本日は終日結婚式の準備。ワタベウェディングでドレスとタキシード選び、それから式次の打ち合わせに望む。

迎えに来てくれたのはハンガリー人運転手だった。白髪交じりの物腰の柔らかな40代と思しき男で片言ながら自然な発音で日本語を話す。30年前にハンガリーを出て以来、フランクフルト、アメリ東海岸、西海岸と渡り歩き、ハワイに着いたと言う。ルーマニアの話なんかで盛り上がりつつ道中話が聞けた。
なんでも大の鳥好きだそうで巨大な鸚鵡を飼っているそうだ。この珍妙なハンガリー人、鸚鵡にまで納豆を食べさせるらしい。この先はブラジルに渡ってもっと鳥に触れたいとのこと。どちらかというと変人の部類かもしれないが、自分のしたいことに忠実に自由に生きていて楽しそうだ。ハワイの空気に彼のような自由人はよく似合う。

ワタベウェディングではタキシードをさほど迷うことなく決め、次はドレス選び。6着ほど試着してAラインとやらのオーソドックスなドレスが二人の目に留まった。やたらフリルのついたものリボンの付いた可愛らしいものよりも、すっきりとした線の大人っぽいものが好きらしい。しかし、ああやはりこちらがいいなと思ったドレスは他よりもレンタル料が10万円高いと言われる。さらに標準で付いている長手袋、ベールなどを気に入ったものに替えていくとアップグレード料とやらが予想を上回る額で加算されていく。あくまでも人生で一度しか行わない予定の結婚式であるから、女性にとっての一番の晴れ舞台と考えるとここでケチケチするわけにはいくまい。業者も巧く足元を見ているものだ。もはやこの際は、一番綺麗になってくれれば文句は言うまい。

ウェディングドレスを着ると見違えて見えた。

その後、リハーサルメイクとやらが嫁さんに施され、式次の説明を受けて5時間の打ち合わせは終了。それにしてもワタベウェディングの担当者の方も、うちらの式直前までの準備の少なさにびっくりしていた。希望するドレスのイメージはないのか、髪型のイメージは無いのか云々。世の中ではもっと拘りが強いものらしい。