ベルギー人の大ボス

ベルギー人の大ボスは数年プロのDJをやってラジオの番組を持っていたこともあるそうだ。その一方で16年空手をやっていた学生空手チャンピオンでもあったりとなかなか面白い経歴の持ち主のようだ。5年で課長、7年で部長、13年で部門長になったというのだからなかなか出世街道まっしぐら。課長から部長まで2年足らずという早さはあまり聞かない。

言い訳ではなく結果を出せ。
80/20を心がけろ。
目の前のことに全力集中しろ。
問題の中心ではなく解決策の中心にいろ。
職は30年の長距離走である。あせらず長期的視野で考えろ。

上記を信条として心がけているそうな。知りうる人全てとは言わないが、似たようなことを言う楽観主義で前向きでエネルギッシュな人がやはり上級職には多いように思う。このような人が我が会社で成功しやすい類型なのだろうか。

こと私生活を重要視する人で、本来なら月曜日に来るべきところを息子の誕生日があるということで火曜日に遅れて来るぐらいだ。以前も皆が来年度計画立案の為にブリュッセルに集まった際も部門長たる本人は既に予定していた休暇を取るべくブラジルにいた。今回の4週間にも渡る出張も嫁を連れて行って会社に費用を請求したらよいと言う始末。有り難いがそれはできぬだろうな。

家族を最優先しつつも仕事でもきちんと成果を出す。仕事で成果を出しつつも空手チャンピオンで腕っ節に自信あり。そうすることが自分の強烈な自信にも繋がっているのだろうな。一芸に秀でる者は多芸にも通づるということなのか。この会社は3年前後のアサインメントを転々としながら多様な職務を経験する仕組みであり、上級職に立つのは必然ゼネラリストであるから、このような人が適合するのかもしれない。

週末は一切働かないという点を自分も真似てみようと思った。真っ先にこれが出てくるようではあかんのかもしれぬ。もう少し体を鍛えよう。漠然とそう思いを新たにした。体を鍛えるともっと自信がつくような気がなんとなくするのである。