ベルギー麦酒

何はともあれ無事BENELUXのコンサルテーションも終了。思いのほか前倒して全ての議論を終了することができた。

それにしてもベルギーは麦酒が美味い。こんなにも麦酒は美味いものだったか。とりわけ仕事を無事終えた後の一杯は格別である。いかにもな勤労者ぶりを楽しむ。

ベルギーでは水源に恵まれておらず、湧き水も少ないことから水を麦酒に替えて保存していたと聞く。同様に牛乳もチーズに加工して長期保存を可能にして蛋白源にしていたようだ。そんなわけで麦酒とチーズは滅法美味い。

400とも500とも云われるブランド数を誇る。修道士が作るトラピスト麦酒と呼ばれるものがあるのだが、神に仕えながら麦酒をつくって陽気に顔を赤くしている様を想像すると何やら修道士の生活というのも悪くなさそうである。

ベルギー麦酒の面白いのは各銘柄毎に決まった形のロゴ入りグラスがあるという点。なんとも収集癖を擽る。部屋中を集めた麦酒グラスで埋め尽くした収集家はさぞや大いに違いない。

Leffeがアルコール度数が高い割りに甘味も感じられ旨い。Orval、Duvelは少し辛口で度数も8.5%と何杯も飲むには些か強すぎる。同行している女性はKriekという赤いカクテルのような麦酒を気に入ったようだ。ブロンドからダーク、甘口から辛口までとまるで女性のようだなどと店の給仕がのたまう。ならば我が家の嫁さんはさしづめブラックの辛口か、などとぼんやりと考える。