友人Adiと再会す。

ルーマニアで働いていた頃、人生で最も楽しかった時期のひとつを一緒に過ごした友人である。かれこれ7年間ろくに連絡を取っていなかったが、そういえばPragueには彼がいたかと思い出し、連絡を取って再会する段となった。7年も連絡をとっていなかったにも拘らず、連絡を取ることに微塵の躊躇も遠慮も感じなかったし、彼もそう受け止めていてくれたことが嬉しい。

ルーマニア人のガールフレンドAndreeaとポーランド人のフラットメイトとプラハの中心部南に住んでおり、かれこれチェコには3年になる。インターン生としてチェコに本部を置くエネルギー関連会社に半年ほど働いたのち、能力を買われて1年後に正社員として再びルーマニアから呼び戻されたと言う。しばらくはチェコでプロジェクトに携わって経験をつみ、マネージャー職でルーマニアに戻りたいという。くだらないことばかりしながら、いつもバーやら砂浜やらで酒を飲んでいた友人だが、今ではしっかりとした印象を受ける。随分と肉付きが良くなって腹も出て体の線は丸くなっていたが、ホテルのロビーで会った瞬間にやはりわかるものだ。

フラットに連れて行ってもらいAndreeaを紹介してもらう。金髪長身の感じの良い子で外見からはチェコ人と言われてもわからない。ラテン系というよりはスラブ系の風貌だ。とても感じの良い子ですんなりと馴染める。ルーマニアの友人には皆、慣れ親しんだ共通した空気を感じる。さっそく小生の大好物のルーマニアスープ、Ciorbaを作ってくれた。トルコやロシアのものと違いボルシュという酸味のある原料を使いクリームスープのように仕上げる。ルーマニアの厳冬には欠かせない。

しばらくお互いの7年間や思い出話で盛り上がった後、Aditiを加えて夜のクラブへと繰り出した。DJをしているというトルコ人チェコ人など何人かと合流して盛り上がる。中にはDJをしている友人の馴染みの店ということで行ってみたものの、先月から経営者が変わったとかで内装も一変し、そこら中で綺麗な子がポールダンスしているナイトクラブ紛いに変わってしまっている店もあった。若干雰囲気が怪しかったので、仕切り直して地下のバーに移動してビールを4杯、謎のショットを飲んで久しぶりに酔いつぶれた。