バリモンキー

朝一番でモンキーフォレストに猿を訪ねた。人に慣れすぎていて凶悪な猿だ。最初はかわいらしかったが半刻もせず憎たらしくなってきた。


人間を恫喝してバナナを強奪することに慣れている。大人の猿はゆったりと構えていて気にならないのだが、遊びたい盛りの小猿が鬱陶しい。バナナそのものが食べたいのではなく、強奪することに喜びを感じている節すら感じる。手からバナナを奪ったかと思ったら食べずに地面に投げてしまう。可愛くない。そこら中に芋が転がっており、飽食猿どもである。

油断すると足につかまってひょいひょいと登ってくる。背中を登られると若干恐怖を感じる。手荒に振り払った小猿めは鼻の上に皺を作って牙をむいて威嚇してきおった。まあ、憎たらしいと言えど、蹴り飛ばすわけにもいかんし。人間が無抵抗なことをいいことに図に乗っている。

何匹もの小猿にたかられてバナナを房ごと奪われている女性や、オレンジ色の帽子を奪われてボロボロにされた観光客など被害者もあちらこちらに。観光客がぼったくりのバナナ料金を払って小猿に良いようにたかられる場所だ、ここは。


それでも活発な猿の仕草は見ていて面白い。