哲学あるいは軸

ウォルバリンとかいうアメコミを実写化した映画を往路の飛行機内で観た。主人公が、愛する女性を殺されたと思い復讐の為に立ち上がる。殺し、殺され恨みと憎しみの連鎖。「思い知らせてやる」という猪突猛進で短絡的な思考回路。

そんな中、「悪役を倒したら世の中が平和になるといった映画は作らない」と言った映画監督を思い出した。宮崎駿だ。

世界的には映画賞を幾つか受賞してはいるものの、日本以外で興業的には成功しているとは言えない。しかし日本の子供の為に作った映画が世界に通用する価値を持ち、結果として受け入れられればそれで良いのだという。世界のニーズを汲んで迎合する気は無いそうだ。

自分の仕事に哲学を持っているというのは格好の良いことだ。軸を持つ。