飼主二考

「4歳の子供は加減を知らないし判断力も無いので耳を弄ったり尻尾を引っ張るなど犬が嫌がることをしたのだろう。もしくは犬の縄張りに無用心に侵入したか、小さくてちょこまかと動く様が捕食本能を刺激したか。犬に悪気はない。子供がそうされて仕方ないことをしてしまったのではないだろうか。」こんな趣旨のコメントも散見した。

自分より体格が小さく分別もついていない子供は犬にとって格下に映るだろう。願わくば、そんな子供にさえ何をされても攻撃してはならないと躾けられていなければならない。大人に対して噛まないからといって子供にも同様であるとは言い切れないのは十分予想できる。しかしその一方で、衝動的行動はどこまで防げるかもわかない。ならば犬が飼主がいないところで子供と接触する状態は避けないといけない。子供への接し方を躾けておらず、かつ不測の事態を避けるべく犬を繋がず、かつ子供が近づけないようにしていなかったならば管理者の責任であるのは仕方が無い。子供も犬も分別が無いのだから、そのどちらが悪いか議論するのは阿呆らしい。

犬に子供を攻撃してはいけないという分別が無かったならば、犬に「悪意」はなかったのだろうな。しかし犬に「殺意」はあったのではないかと思う。子犬ですら強く噛んではいけないことはすぐ学ぶ。力を込めて噛む時はそう意図した時だ。それが悪いことだとは理解せず、殺すべく犬は噛んだのだと思っている。


マンゴーにだって本気噛みされれば相当痛い