Enchanted Kingdomの観覧車

嫁さんの友人の集まりに参加してEnchantedKingdomというマニラ郊外の遊園地に行ってきた。
日本ならば、遊園地にだって、遊園地でなくたってあちらこちらに観覧車はある。目新しい乗り物でも無い。横浜みなとみらいにもお台場にも大阪海浜公園にも。ゆっくりと回転していて、連想するのは頂上からの絶景といちゃついている鬱陶しいカップル。しかしそんな観覧車への先入観に反してフィリピンの観覧車はちと怖い。


想像してみて欲しい。写真のような開放感溢れるゴンドラに高度30メートルまで連れて行かれることを。

普通は観覧車のゴンドラはガラスなりで覆われていて、体を乗り出すなんて真似はできない。ドアを開けない限りガラス張りの密室になる。しかしフィリピンの観覧車は低い柵があるだけで身を乗り出せば真下が見れるし、暴れようものなら落ちかねない。シートベルトも無い状態で何十メートルまで上がる。高所恐怖症には怖い。

回転スピードがなかなか速い。5,6回転回した後に、6,7回にわけて降乗車させる方式を取る。とてもじゃないが飛び乗れるスピードではないのだ。
トドメとばかりに、なんとゴンドラ自体を横回転させられる。コーヒーカップの乗り物のように中央のハンドルを回せば回転する。吹きさらしの高度何十メートルでグルグル回転させるのはなかなか勇気が居る。

ローラーコースターよりもこの観覧車が一番怖かった。何回転もする赤い絶叫系ローラーコースターもあるのだが、後日聞いた話では、こちらは過去に宙吊り事故があってそれ以来操業していないとのこと。なのでこの観覧車が今EnchantedKingdomで一番怖い乗り物に違いない。