ダイビング

アニラオのパシフィックブルーという日本人を相手にしたダイビングセンターにライセンスを取得しに行った。2日間必要な行程を2回の週末に分けて取る。費用は320ドル前後なり。今回は9時過ぎから2時間の日本語のビデオ講習を受けたあと、午後は1時から2本潜って実地講習をフィリピン人インストラクターから受けた。水に潜れば言語などさほど関係ないのでフィリピン人インストラクターでも全く問題が無い。

  • 呼吸の練習から、
  • マスクに入った水を排出するマスククリア、
  • レギュレーターに入った水を排出するレギュレータークリア、
  • 中性浮力を取る訓練
  • 空気切れを想定して、相棒からオクトパスと呼ばれる予備レギュレーターを借りて浮上する訓練
  • 水中で障害物に引っかかった場合を想定して、浮力調整ジャケットを脱いで再度切る訓練

水中では10m毎に1kg/㎥圧力が高まっていく。ボイルの法則に従い、圧力に反比例して肺の中の空気の体積が減るのだが、それを補填すべくレギュレーターが空気を供給してくれるのだという。説明を聞いていて恐ろしいのが、3絶対圧の深度、つまり20mまで潜ってから息を吐かずに急浮上すると肺の中の空気が3倍に膨張して肺が破裂するとのこと。またヘンリーの法則に従い、気体の溶解度は圧力に比例するので20m潜ると血中に窒素や酸素が3倍も溶解することになる。この状態で急浮上すると血中に溶解した窒素や酸素が圧力の低下に伴い気泡となって血管を塞ぐなどして重度の脳障害や神経性障害に陥る可能性がある。

30mや40mのような深度に潜るつもりは無いが、20mでも十分危険性はある。パニックになると人は息を止めてしまい勝ちだが、如何に緊急時にも息を吐くことができるかが肝要なようである。