マングローブの森

Puerto Princesa島はSandangの浜の近くに樹齢200年以上のマングローブの森が広がる。

マングローブとは亜熱帯から熱帯の海岸線に生える中低木だと思っていた。ここに群生しているように樹高20メートル以上になるとは知らなかった。しかもヒルギと言われるように熱帯の印象が強いが、樹肌はまるで寒冷地の広葉樹のような雰囲気がある。

一度、川幅が狭くなると日光は遮られ、涼しい。思わぬ場所で目にも涼しい森林浴。手漕ぎボートで静かに進むのも嬉しい。梢を見上げると黒と黄色の縞模様の毒蛇、巨大なパイソンや優美なカワセミを観ることが出来た。かなりの頻度で観ることが出来たので、相当、生物の生息密度が高いのだろう。復路では船頭がマングローブに捧げる歌を歌ってくれる。

森の中をボートで行き来するだけと言ってしまえばそれまでで躍動的な何かが見られるわけではない。だが、滅多に味わえない雰囲気に包まれている。何を見出すか次第だ。解毒の森か。

このマングローブツアーは手漕ぎボートに船頭と漕ぎ手がついて、たったの150ペソ。プエルトプリンセサの地下河川を訪れるならばお勧めしたい。