韓国の友人放屁もとい訪比

Leeの韓国の友人で、韓国で英語教師をしている米国人とカナダ人らしい。年は同じぐらいか。聞いたら、ホテルも何も予約も下調べもしてきていないという。「ダウンタウンにとりあえず行こうと思うのだけれどもどこ?」なんて素っ頓狂なことを聞いてくる。タクシー運転手にそんな風に頼んだら初めてフィリピンに来た鴨だと思われて、変なところに連れて行かれかねない。そもそもマニラのダウンタウンってどこだ?マカティに連れて行ってくれれば良いが、マビーニならまだしもトンド、ピノンド、バクラランあたりに連れて行かれかねない。

陽は既に落ちて暗いし、知りませんと放置するわけにも行かないのでとりあえずLeeと一旦自宅に来てもらうことにした。案の定、嫁さんは面食らっていた。自分も名前すら知らなくて紹介すらできない男が2人も余計に来たのだから。夕食を出してビールを軽く一杯飲みながらマニラの地理やお勧めなどを説明し、一応居間に泊まっても良いとお誘いはしたのだが流石にそれは相手が辞退した。そこでブルゴスを探し回って韓国人経営のホテルに泊まってもらうことにした。

全くもって展開が読めない。小生も流れに身を任せるような行き当たりばったりのバックパック旅行をたくさんしてきた。旅先で心配して世話を焼いてくれる現地人の好意に甘えるような展開の読めない旅を楽しんできたので、原則自分も最大限、見知らぬ旅人にも親切にしようと決めている。とは言うものの、逆の立場になってみると、「自分と会えなかったら一体どうするつもりだったのだ」と心配になって仕方がない。せめて小生でもバックパック旅行できるような国かどうかは事前に調べてから訪れるものだがなどと思ってしまう。はっきりいってフィリピンはバックパッカーの国ではない。まあ、それも勝手な言い分か。行き当たりばったりに程度もクソもないし、自分も散々世話を焼いてもらったクチだ。