主義

フランス人の旦那曰く、車で各国を簡単に回れる欧州にありながら国外旅行をするフランス人はけして多くは無い印象だそうだ。特に年配において。むしろセカンドハウスを持っている馴染みの街なんかに毎年繰り返し過ごしに行くかフランスの町廻りをするようなのが一般的だと。知らないことは知らないままで構わない。他の流儀に染まる必要も無い。自分の気に入ったスタイルを保守的なままに守る。

フランスは有給休暇日数が多いことでも有名だ。会社によっては年間の有給日数が40日近くもらえたりする。連続2週間の休暇が保障されている。そしてこの国は相変らずストが多い。呆れるほどの有給日数も絶え間ないストで勝ち取った賜だそうだ。そんなわけでストは日常化しており、かつ、皆お互い様の感があるのかストに寛容に思う。

日曜は相変らず多くの店が閉まる。利便性の追求なんて二の次のようだ。

数日訪れただけの印象でしかないが、偏屈ながらも自分の好みや価値観に忠実な人達だと感じた。フランス人の自国愛と偏屈さが鬱陶しくもあるが認めたくもある。そんな彼らの流儀も好きだ。フランスも日本も偏屈で何かにちみちみと執着する国民性の国だと思っている。しかし日本の景観保持の拙さと自分の好みの追求より世間体に拘泥する傾向はいかんともしがたいな。