チーズ三昧

滞在中は奥様の手料理を連日、頂いていたのだが、このラクレットという奴が美味だった。日本ではチーズフォンドュはよく知られているが、チーズを温めて具材の上にかけて食べるラクレットはさほど一般的ではないように思う。

このラクレットも専用の器材を使う。二段構造をした加熱器で上面の鉄板でブロッコリー馬鈴薯、パプリカなどを焼く。1階部分にはチーズを載せる小さなトレイを6つほど差し込めるようになっている。

ラクレット用の溶けるチーズを、各自の好みでバゲットにかけたり野菜にかけたり、はたまたハムやサラミにかけて食べる。


フランスといえばチーズ。オランダなどではハードタイプのチーズが中心なのに対し、ウォッシュタイプのチーズが豊富で美味い。今回気に入ったのがSaintAgurという青黴のチーズで濃厚でまろやかな味。当然これでもかと臭い。少量ずつ舐めながらチビチビとやるのが至福。

最終日の午前中にスーパーに連れて行ってもらい、チーズを中心に食料を50ユーロ近くも買い込んだ。何やら欧州までスーパーに買物に来たような始末。庶民的なスーパーでもチーズコーナーの充実振りは目を見張るものがあり、Epoissesまで見つけることが出来た。こいつが最凶に臭い。それでもって癖になる美味さ。他にもBrin de paille, Lanquetot, MascarponeにFondue用のチーズも買い込んだ。チーズはどれも丸々一塊で2〜3ユーロほどだったのだが、Epoissesだけが6ユーロもした。そんなに高級チーズだとはしらなんだ。そんなチーズも空港では3倍ほどの値が付いていたので良い買物をしたかも知れぬ。友人夫婦に感謝。

他にはMailleのマスタード、ピクルス、フォワグラ、パテ、フォワグラに合わせると絶品だと進められたフィグのペーストにフランスの薫り高い御酒Pastis、さらに一か八かでフランスパン一本。食べ物以外には土産は一切買わないで終わったが、なんだか家に帰って荷物を解くのが楽しみで嬉しい。