Sonya’s

ここに泊まるのは何度目だろうか。来るたびにSonya’s Gardenのコストパフォーマンスの高さ、充実度を再認識する。





今回は2階建ての一軒家を丸ごと貸し切った。トイレ、バスルームが計4つ、ダブル、クイーンサイズベッドが計6つ、シングルが1つにデイベッドが3つもあり、13人は泊まれる。


料理は相変わらず美味しい。初の海外旅行の子供達が日本食に恋しくなることも無く元気に食べてくれそうな味である。




結婚式を2組同時に催し、各式100人近く受け入れるキャパシティーがある。結婚式、レストラン部門だけで十分に利益を出せてしまえるのではないだろうか。メニューはなく常に出される料理は同じであるが、たくさんの小鉢に出される具材で自分の好みにアレンジして食べれるようにするなど、飽き難い工夫がされている。また、菜っ葉類や果物など素材をそのままに味わう品が多いのも一因である。



野菜、ドレッシング、カトラリー、リネン、パン、ハーブの鉢、石鹸やシャンプーなど宿で出される消耗品は殆どが内製でかつ来訪者に販売もしている。それなりの生産販売量を確保できるのではないだろうか。これも強固な経営基盤の一助になっていると思われる。

今回、運転手用の部屋を見せてもらった。ダブルベッドが3つ大きな部屋に並んでおり、間仕切りで互いの視線を遮れるよう配慮されている。内装もベッドのリネンも一般客室のものと同じ、トイレもバスも一般客室のものと同じであった。

運転手に出される食事も見る限り、我等が頂いた食事と同一である。食事をする場所すら一緒だ。

運転手は一般大人料金が3400ペソに対して1000ペソだ。むしろ運転手室に皆で泊まりたいぐらいである。何に感服したかといえば、運転手にも気持ちよく泊まってもらえるようにとの気遣い。運転手用なら蛸部屋で十分だろう、質の悪い料理で十分だろう、そういう下に見る態度が透けて来ない。これも経営者の姿勢、度量の大きさの表れなのだろう。今や運転手さんはsonya’sに泊まりに行くと聞くと嬉しそうにする。

宿として素敵なだけでなく、経営上手さも透けて見え、CasitaYsabelとの違いが一層鮮明になる。