ソーシャライジング

知人にマンゴーを一週間預かって頂ける事になった。急なお願いにも拘わらず引き受けてくださった知人に感謝。

預かって頂く実家には他にトイプードルとシーズーがいるので、まずは相性が問題ないかお見合いをさせてみようということになった。娘さん曰く、少々気が荒いという話。

知人の伯母様がマンゴーを見るなり、「これはトイプードルではないわ」と。確かにあちらのトイプードルは8歳にもなるのにマンゴーより小柄だ。「これは絶対トイプードルではないわ。スタンダードプードルよ」「これはスタンダードだわ」。。。いや、何もそんな連呼し続けなくてもよいではないか。確かにトイプードルにしては大柄な気がする。それは薄々気がついていたことだ。さすがにスタンダードではないだろうが、分類上はミニチュアプードルかもしれない。プードルは皆、遺伝的には同一で単に体型で分類しているだけなので、トイプードルからミニチュアが生まれることもスタンダードが生まれることも有り得る。

知人宅での序列はトイプードル、シーズーの順だそうだ。最初の半時間はトイプードルが自分より体格の大きなマンゴーに脅威を感じ、吠え立て、噛む仕草すら見せた。シーズーは静かにしており、吠えるでもなくじゃれあって走り回っている。トイプードルの親分に気に入ってもらえるかが鍵となるかと思った。

マンゴーが飼い主がいない状況でパニックにならないか心配だというので、30分ほど周囲を散歩して席を外した。そして帰宅すると状況が変わっていた。どうやらトイプードルはマンゴーに群れを乗っ取ろうという敵意も脅威も無いことがわかったからか、すっかり警戒を解いて馴染んでいた。その代わりシーズーがマンゴーの後を吠えてまわるようになっている。No2の地位が脅かされると感じたのか。残念ながらシーズーはもう8歳の高齢でかつコロコロとした体型なので、マンゴーが走ると全く追いつかない。マンゴーの走り方は足が長いので鹿のようで随分と軽やかに走ると感心した。それがシーズーにはもどかしく、一層吠えさせることにもなっているのか。夜には落ち着いたとのこと。なんとか無事預かってもらえそうである。

吠えられても、追い回されてもマンゴーは意外にもそ知らぬ顔で始終楽しそうだった。マンゴーからは噛み付くそぶりも見せないし、他の犬に吠えることもない。これは非常に助かる。もしマンゴーが他の犬に危害を与える懸念が少しでもあれば、預かってもらうことなど頼めないのだから。マンゴーも社会化が十分だとは言えない。時折、マンゴーはじゃれてるつもりでも他の犬には嫌なことをして怒らせる時がある。相手の反応を見てどう振る舞うべきかをマンゴーにはもう少し学んで欲しい。下っ端は下っ端らしく、年配犬に従ってもらわぬと。

犬に社会適応力が備われば備わるほど犬も飼い主も自由度は増すという信条は変わらない。

  • 吠えない
  • 咬まない
  • トイレの躾ができている
  • 飼い主がいなくてもパニックにならない

目標としては以下もできるようになって欲しい。

  • 紐につないでいなくても遠く離れない
  • 呼べば確実に戻ってくる
  • 道路の危険さを学び、止まれと言ったら止まる
  • 餌が無くても言われたことをする