ストレス

マンゴーは構ってもらいたい時に、足にじゃれついてくる。しかし愛嬌たっぷりにアピールしても飼い主は目の前の雑事に忙しく構ってあげないことも多い。

しかしマンゴーとてストレスは溜まる。一日中放置されたら面白くなかろう。そんな時、所構わずウンコさんをかます。彼は確信的な思いでウンコさんを放つ。そして飼い主が見つけるのを少し離れた所から辛抱強く見守る。

マンゴーがあまりに大人しくじっと床に伏せていて、声をかけても体を動かさずにこちらを直視している時がある。うむ。悪寒がする。さてはマンゴーの奴、やりやがったな。その悪い予感は今まで外れたことは無い。

マンゴーの不満を伝える唯一の自己表現手段。「糞」と「尿」。

吠えない。家具を噛むような事もしない。そのような手段に出ないマンゴーに感謝すべきかもしれない。糞も尿もすぐに床を拭き取れば損傷は無い。

糞や尿をトイレ以外ですることが悪いと教えることに今更、意味は無いのかもしれない。彼は既にそんなことは重々承知の上で敢えてやっているのだから。理事会の席で貴乃花親方が疑義を呈すべく退職願を提出したその心境で、マンゴーもウンコさんを差し出しているのかもしれない。「私は昨日今日の扱いに不服がある。改善を求める。飼い主の義務を怠ることなく遊び時間を確保するように。」と言っているのかも知れぬ。