Gerry

パーティー前日に、嫁さんが日本食料品店で生のウニを買ってきた。500gはあろうかという量で300Php。600円ほど。大層な安さである。

醤油とともに生で食べた。「食べる前に、大丈夫かね。これであたったら明日大変なことになるね。あはは」などと間の抜けた会話を交わしたのだが、この時はその後の惨事を知る良しも無し。

木曜日は一日中、腹の調子が悪かった。1日に8回はトイレに駆け込んだのではなかろうか。もう2回目以降は黄色い液体だけで、突然波がやってくるので会議中も冷や汗もの。しかも下痢の時ってなんであんなに音が出るのだろう。タイル張りのトイレにその音が響き渡る。

呻きそうな状態でパーティーの準備の連絡を入れようとするも携帯電話のLoadがいつの間にか切れている。ドライバーを呼ぼうにもテキストも遅れない。通りすがりの友人にかわりにドライバーを呼んでもらい、なんとか帰宅。夕方には寒気に襲われ、クラクラしながら体温を測ったら案の定熱もある。鼻水も出始めた。どうやらアメリカ出張で体調を壊して風邪を引きかけていたところに、良くない物を食べてしまったので風邪+食中毒の2重奏。嫁さんも強烈な下痢に悩まされ続けた。ウニと疑って間違いなかろう。

勢いでなんとかパーティーは乗り切れたが11時を回ると悪寒と熱でもはやダウン。皆は酔いつぶれたと思っていたらしい。

金曜日も夕方まで回復せず。微熱も続いていたので午後3時で早めにきりあげることにした。大事な日の前に生食は危険だ。熱帯の国であることを忘れること無かれ。

フィリピン生活の大先輩曰く、症状が重い場合はImodiumという薬が効くらしい。また料理師だった彼らしく、梅干があれば軽く焦げ目がつくまで焼いて白湯に崩して飲むと良いという助言まで頂いた。