マリバゴブルーウォーター Cove

滞在客を敷地内に囲い込む種の高級リゾートで食事の良し悪しは意外と大きいのかもしれない。本でも持ち込んで砂浜でのんびりと過ごす。そんなのんびりとした時間の中で食事は一大イベントとなる。それが良くなければ一気にのんびりは退屈に変わってしまう。

このマリバゴが快適だったのはこのレストランがあったからかもしれない。生簀が6つほどあり、それぞれにラプラプ、鮑、伊勢海老、団扇海老、車蝦、帆立貝などが元気よく泳いでいる。そこから自分の好みの食材を選び、数ある調理方法から選び注文する。

ラプラプ入りシニガンスープは最高だった。白身魚のグリルはあっさりとした味付けだが臭みも無く魚そのものを味わえる物だった。団扇海老のグリルも弾力のある歯応え。中でも絶品だったのはガーリックバターで調理した鮑。まだ大きくなりすぎない小ぶりの鮑はなんとも柔らかい。新鮮な食材を絶妙な塩梅で調理してくれる。ビールも飲んでたらふく食べて4人で4000Php。高級食材も頂きながらたったの2000円程度。正直もっと高級な店にいってもこの味を出してくれるかは疑問。

非常に新鮮で美味しい海鮮料理を安価な値段でリゾートにいながら味わえる。新たなフィリピンの魅力を発見した。このホテルはまた来たい。

初日はプールサイドでクリスマス限定ビュッフェが催されていたので、客は私達だけだった。店員も暇だったようでやたらとサービスが良い。伊勢海老を生簀から引き上げて写真を撮らせてくれたり、魚を捌くところを見せてくれたり、浅瀬に集まる小魚にやるパンをくれたり。

食事があまりに美味しすぎて写真を撮るのを忘れた。あるのは食後にパンをあげた鴨の写真のみ。