Hotel 1898


Las Ambras通りの地下鉄Liceu駅の傍の好立地。ゴシック地区の殆どの観光地へも歩いていけるのはありがたい。一等地にありながら、見かけからして豪華な門構えを見せる。



ロビーはモノトーンに木の質感のスペインの高級ホテルに良く見かけるスタイル。シックで落ち着いている。天井を見ればステンドグラスから照明が釣り下がる。かつての豪勢な邸宅がそのまま活かされている。

地下のSPAは天井から察するに昔はワインカーブだったのだろうか。加温されており十分な長さもあるので多少泳ぐこともできる。無料で利用できるSPA、サウナは非常に便利だ。

屋上に上がるとバルセロナの街を一望できる。日光浴好きな欧米人が陽射しの下、本を読んで寛いでいる。ところどころにガゼボがあり、カップルが寛ぐのに都合が良い。この奥にはさらに屋外プールがあった。やはりこれだけ公共スペースがあるとホテルにじっくりと滞在しても満足感が得られる。単に寝るところではなく休暇を過ごすホテルと言える。


部屋は天井が高く、間接照明の配置が非常に良かった。リネンもシルク混じりのもので肌触りが良い。スーツケースを広げられるスペースがあることも重要な加点要素。

浴室が隙なく清潔で機能的だと申し分ない。アメニティーEtroであった。多くの人にとってアメニティーにどんなモノが置かれているかはささやかな楽しみなのではないだろうか。アメニティーの質が高いと満足感はさらに高まる。




WiFiは当然無料であった。ハネムーンであることを告げたら立派なシャンパンがサービスされていた。必ずしも高価なものである必要は無いが誕生日やハネムーンなど祝い事で宿泊する客に何かささやかなサプライズがあるとやはり嬉しい。

唯一何があったのが外の喧騒と下の階に入っているバーで行われていたパーティーの騒ぎが夜中の2時まで続いたことである。フロントに電話で文句を言ってしばらくして収まったが、安眠を妨げられるようではどんなに設備が立派でも台無しである。そこらへん夜の静寂が心地よいParadorに軍配が上がる。